Mastrojanni Brunello di Montalcino Schiena dAsino
マストロヤンニブルネッロロスキエナダジノ
1975年植樹の最上クリュ 古樹由来の圧倒的スケール感
マストロヤンニが構える丘の頂上付近の、石を多く含むシルト質土壌で、南西~西向き斜面に位置するため、豊かな日照が濃厚な果実をもたらす。ブラックチェリーやスモーク、なめし革、スパイスの艶やかな香り。密度の高い甘美な果実が口の中で弾ける。男性的なストラクチャーに厳粛な深みと複雑さを備えている。
コルクの種類: 天然コルク。
生産者: Mastrojanniーマストロヤンニ地域: Toscanaアルコール度数: 14%タイプ: 赤品種: サンジョヴェーゼ・グロッソ熟成: 大樽(1600L)42ヶ月 飲用適温: 16~18°C ワイナリー情報:
更なる躍進を見せるカステルヌオーヴォ・デッラバーテの先駆者
その創業は、ブルネッロの生産拡大に火をつけたバンフィの設立や、D.O.C.G.昇格以前の1975年。醸造所と畑はアペラシオンの最南端、カステルヌオーヴォ・デッラバーテの丘陵に位置する。痩せた土壌を持つ急斜面は崩れやすく、弁護士のマストロヤンニ氏がこの地所を取得した当時は森と牧草地が広がるのみでブドウ畑はなかった。しかし、南部特有の温暖な気候、南西から南に開けた日照が豊富な斜面。日中の気温は時には40度にも達するが、南に迫るアミアータ山から常に涼しい風が吹くため、15度を超える昼夜の寒暖差を生み出す。 1990年代、2人の醸造家が、マストロヤンニ氏がいち早く見込んだそのポテンシャルを氏が目指す以上に引き出した。栽培から醸造までワイン造りの全てを監督するアンドレア・マケッティと、コル・ドルチャなどブルネッロの多くの造り手のコンサルタントを務めるマウリツィオ・カステッリである。彼らはマストロヤンニ氏の「伝統ありき」の信念を共にし、「ワインは畑で育つ」というポリシーを実践している。 2008年に醸造所はエスプレッソコーヒーの最大手、グルッポ・イリーの手に渡った。多くの人が、大資本が入ることで全く別のワインになるのではと危惧したが、マストロヤンニに大きな敬意を抱くイリーは大規模な設備投資を行ったのみで、ワイン造りの方針に一切の変更を求めなかった。以前と変わらず、アンドレア・マケッティとマウリツィオ・カステッリの名タッグと彼らのチームにより、マストロヤンニの名の下でワイン造りが続けられている。一方、セラーの改装に加え、選果台や木製の発酵槽の導入などのイリーによる設備投資のおかげで、ワインはよりクリーンに、クオリティは一層向上した。更にディティールが磨かれたクラシックなブルネッロ、それが現在のマストロヤンニである。