ENOGASTRONOMIA エノガストロノミアって?【シチリア・トラーパニ編】

MATTANZAとSALINEはトラ-パニの代名詞

ECOGASTRONOMIAシチリア編の第二弾は最西端の町、トラ-パニ!
古代都市ドレパノンには、もともとエリミ人が住んでいてエリチェ帝国としていました。
その後、フェニキア人も同じことをし、その重要な地理的位置を認識し商業港にして発展を遂げたこの町がトラ-パニの起源です。

古代から行われていたマグロの追い込み漁MATTANZAとトラ-パニからマルサ-ラに広がる塩田SALINEはトラ-パニの代名詞とも言えます。
MUSEO DELLE SALINEでは塩田見学と併設された博物館、山岳民族であるエミリ人が要塞都市として築いた街エリチェはトラ-パニからケーブルカ―で訪れることができる名所です。
エリチェの高台から見渡せば、三日月の地形をしたトラ-パ二の塩田が広がる風景に感動することでしょう。
トラ-パニのGASTRONOMIAでは、COUS COUS ALLA TRAPANESEとBUSIATEは外せない!

COUS COUS ALLA TRAPANESE トラ-パニ風クスクス

トラーパニはシチリアの最西端に位置していて、チュニジアがもうすぐそこ。
トラーパニからチュニジアに漁に出た漁師さんたちが現地の伝統料理クスクスをトラーパニに持ち帰ったのが始まりと言われています。
魚介のスープをたっぷり染みこませたクスクスはトラパネーゼにとってマンマの味で、クスクスは手打ちしてスープにも各家庭の味があると言います。


BUSIATE AL PESTO TRAPANESE トラ-パニ風ペーストのブジアーテ

ブジアーテはトラ-パニで良く食べられるねじりショ-トパスタで、このパスタをトラ-パニ風ペーストで和えます。
バジリコと松の実、パルミジャーノチーズがベースのジェノベーゼとは違い、チェリートマト、アーモンド、ペコリーノチーズがベースになっています。
このピアットもトラ-パニで是非、味わってもらいたい1つです。

トラ-パニの有名ワイナリ―2か所からおすすめのENOGASTRONOMIA

FIRRIATO フィッリア-トワイナリー情報

シチリアの西部、トラーパニに程近いパチェコに1985年から醸造所を構えるフィッリアート社。
 - シチリア固有の葡萄品種のポテンシャルを十分に引き出す - をモットーにシチリアの土地に合った国際品種を用いて、新たなワインメーキングテクニックの導入にも積極的に取り組み、デイリーワインから高級ワインまで常に安定した品質で、イタリア国内はもとより世界各国で高い評価を受けている注目のワイナリーです。

◎商品番号41238 SABBIE DELL’ETNA BIANCO18
カリカンテ、カタラット主体
◎商品番号41239 SABBIE DELL’ETNA ROSSO18
ネレッロ.マスカレ-ゼ主体
◎商品番号41231 BRANCIFORTI CATARRATTO19
カタラット100%

FIRRIATOのオフィシャルサイトで、漁業の町トラ-パニが誇る魚介やイタリアセレブを虜にするという珍味を見つけたのでご紹介していきます。また、その料理とマリア-ジュを楽しめるFIRRIATOのワインも掲載されています。これらのワインは、現地のワイナリー見学でテイスティングしてみたいラインナップです。

1. GAMBERO ROOSSO DI MAZARAのマリネ

トラ-パ県のMAZARAマザラで獲れる赤いエビ、AMMARU RUSSUアンマル・ルッスは、地中海の恵みの1つである貴重なエビです。
洗練された強い甘みを持つGAMBERO ROSSO DI MAZARAは、各国の有名シェフの間で高く評価されています。
このエビの甘さを存分に味合うには、生をマリネしたものより良い調理法は恐らくないでしょう。エビの甘さと塩水の調和が、口の中で爆発します。
このシンプルで崇高なアンティパストには、是非エトナの豊かな土壌で作られたカリカント主体のメトド.クラッシコ方式発砲ワイン、 FIRRIATO GAUDENSIUS BLANC DE BLANCSのフル-トを合わせてみてください。


2. CAVIALE DI LUMACA DEI NEBRODI ネブロ-ディのエスカルゴのキャビア

マザラの赤エビといった典型的なシチリアを代表する貴重な食材の中に、ダイアモンドのような食材があることをご存知でしたか?
なんと、エスカルゴの卵の塩漬け、シチリアのネブロ-ディ産エスカルゴのキャビアです!
セレブや料理愛好家たちを虜にするこの白いキャビアに比較できるものは他にないと言わしめるほどです。
その湿気のある土や草のミネラル感たっぷりの芳香を味わえるこのキャビア載せたTARTINAは、最もエクセレントな一口。
この食材の品格に値するワインは、GAUDENSIUSのもう一つのバージョン、BLANC DE NOIRS。
パ-ティドレスをまとったシチリアワインと呼称されるネレッロ.マスカレーゼ主体の白ワインです。
―このワインこそ、このTARTINAとの乾杯にふさわしい。― 
FIRRIATOが自信をもってお勧めするマリアージュです。
 

3. TONNO DI FAVIGNARAのソテー

マグロとファビニャ-ラ(トラ-パ二より西にあるエガディ諸島の1つの島)には、長くて忘れられない愛の歴史があります。
「エガディの蝶々」と言われるこの神秘的な島の生産物のシンボルであるマグロ。
他のマグロには再現できない力強い味わいは、現在では行われなくなってしまった伝統的なマグロ追い込み漁「MATTANZA」と共に有名です。
FIRRIATOワイナリ―の歴史の光景の一つに、ファビニャーラ島のTENUTA DI CALAMONIという土地で収穫されたブドウを本土へ運ぶボートの上から眺めたMATTANZAがありました。
2007年以降MATTANZAはその漁法の危険性から禁止されましたが、このような伝統漁業が失われていくのは寂しい気もします。

さて、このマグロを楽しむために生まれたワインにFAVINIA LA MUCIARAがあります。
グリッロ、カタラット、ジビッボをブレンドしたイタリアのみならず、各国の著名なワイン評論家たちを驚かせたこのワイン固有のミネラル感は、ファヴィニャーラのマグロとのマリアージュを一番に考えた白ワインです。

 
4. PASTA COI RICCI ウニのパスタ

エガディの蝶々、素晴らしい海について語るならマグロと合わせて紹介せずにはいられない典型的なシチリアのグルメ食材と言えば、ウニ。
最も美味しいシチリアの調味料と言えます。
「愛されてやまないシチリアという場所を紹介する上で、この土地のウニのパスタを食べることは、シチリアを訪れるあらゆる人達に必要不可欠なステップでしょう。」
FIRRIATOワイナリ―から発信されているこの言葉に、ウニを食べる習慣がない国の人達にも、是非私たちのウニを試してもらいたいという思いが伝わってきます。

FIRRIATOがこの繊細な海の恵みと合わせるワインとして、慎重にセレクトしたのがQUATER VITIS BIANCO。シチリア在来ブドウ品種として名高いグリッロ、カタラット、ジビッボ、カリカンテをブレンドした完璧な白ワインです。

FLORIO フロ―リオワイナリー情報

フローリオ社は、マルサ-ラに海運業で成功を収めたシチリア人のヴィンチェンツォ・フローリオにより1833年に設立されました。
フローリオ氏は、当時としてはとても近代的な考えのもと船による輸送を考慮し、海に近い土地を購入し醸造所を建築して、大々的なマルサラ・ワインのPRを実施しました。
現在は、マルサラ・ワイン製造者としてトップシェアを誇っています。
当社が取り扱うFLORIOのマルサラワインからおすすめの一本 

◎商品番号16475 FLORIO MORSI DI LUCE10

食後酒としてそのまま飲んでも十分に美味しいですが、FLORIOのMORSI DI LUCEにマリアージュするお菓子にCROSTATA DI CONFETTURE(コンフェットゥ-ラのタルト)やPASTICCERIA SECCA(焼き菓子)と掲載があったので、ERICEの伝統焼き菓子LE GENOVESI DI ERICEを紹介します。


LE GENOVESI DI ERICE エリチェのジェノベージ

エリチェのジェノベージは、前述のトラ-パニ県の要塞都市として知られるエリチェ発祥のクリ-ム入りクッキ-生地BISCOTTINIです。
このお菓子の名前の由来は、ジェノバの海軍兵の帽子の形に似ているところから。

その時代、トラ-パニとジェノバの間の商業は、最も開花していて名前の由来の仮説がいくつかある中でこの帽子の類似説が最も信憑性があります。
ロマンチックとされる仮説には、このお菓子の発案者エリチェの女性とジェノバの男性の恋から名づけられたというものも。
真実と伝説の間の時の経過で、そのお菓子のレシピがなくなってしまいます。

幸運なことに、現在私たちがこのようなシチリア伝統菓子を味わうことができるのは、サンカルロ修道院の修道女によって受け継がれていたレシピがあったから。
この修道女達のところで、長い間一緒に過ごしたマリア.グランマティコという女性が、それまで修道女たちが大切に保管していた秘密のレシピを嫉妬から盗み出したのです。
マリアは修道院から抜け出して、そのレシピをもとにお菓子作りを見よう見まねで始めます。彼女の小さな工房は、やがて世界でも有名な菓子店となっていったのです。


表示件数
並び替え