魅力溢れるラインナップ!イタリアのおすすめ食後酒6選!
魅力溢れるラインナップ!イタリアのおすすめ食後酒6選!
食事とワインを楽しんだ後、コーヒーや紅茶、ノンアルコールドリンク類で口直し…といった方も多いかもしれません。
しかし、イタリアをはじめとする海外では食事の後に、食後酒を飲むのが習慣です。
日本ではまだまだ馴染みの薄い食後酒ですが、じつは一般的なワイン以上に魅了的なものばかりが揃えられています。
本記事では、飲食店でもすぐに取り入れられるイタリアの食後酒を紹介していきましょう。
イタリアの食後酒について
イタリアでは、夕食後などに食後酒を楽しむ習慣があります。
世界的には「アフター・ディナー・ドリンク」また「ディジェスティフ」と呼ばれていますが、イタリアでは「ディジェスティーボ」と呼ばれることが一般的です。
食後酒は甘くアルコール度数の高いリキュール(甘かったり苦かったり)や香り高いカクテル、甘口ワインなどが選ばれていますが、その目的は胃酸分泌促進によって消化を助ける目的となります。
シチュエーションにもよりますが、イタリアは小さなショットグラスで食後酒が提供されることが多い傾向です。
今や食後酒は「消化」を助ける健康目的だけでなく「食後の楽しみ」として愛されています。
イタリアの食後酒6選
イタリアの食後酒と聞いて多くの方が思い浮かべるのが、「グラッパ」でしょう。
グラッパとはブドウの搾りかすを蒸留したイタリア特産の蒸留酒で、ブドウの香りを多く残すことから個性的な味わいが特徴です。
香りが高く、アルコール度数も30から60度以上と幅があることでも知られています。
しかし、イタリアの食後酒はグラッパだけではありません。ここでは、イタリアでよく飲まれているおすすめの食後酒を6つ紹介していきます。
・リモンチェッロ
・アマーロ
・サンブーカ
・チナール
・ストレガ
・ベルモット
それぞれ解説していきましょう。
リモンチェッロ
イタリアのカンパーニア州を起源として誕生した、レモン・エリキュールの一種がリモンチェッロ(イタリア北部ではリモンチーノとも呼ばれる)です。
現在もカンパーニア州が一大生産地として知られており、地元産レモンの果皮を利用してつくられています。
砂糖水などを加えることからレモンの風味と甘さを感じる食後酒であり、イタリアで最も愛されている食後酒といっても過言ではないでしょう。
しっかりと冷やした上でストレートで飲むのが一般的とされています。
アマーロ
アマーロは、イタリア生まれのビター系リキュールの一種です。
アマーロはイタリア語で、「苦い」を意味することから、その味わいも独特な苦味を感じさせるところが特徴です。
アロエ、アニス、ニガヨモギなど数種から数十種類の薬草をスピリッツに浸漬させてつくられることから、イタリアでは薬草酒として愛されてきました。
アマーロは、製造方法によって個性が変化することから数多くの銘柄が存在しています。
モンテネグロやアヴェルナ、フェルネット・ブランカなどが有名で、エスプレッソなどに注ぐなど飲み方も多種多様です。
サンブーカ
イタリアで古くから愛されているアニスベースの食後酒が、サンブーカです。
1850年代頃に誕生したリキュールで、そのルーツはカンパーニア州とラツィオ州ともいわれています。
アニスシード、エルダーベリー、リコリスなどをスピリッツに浸漬した後、エキスを抽出することで独特の風味が生まれるのが特徴です。
イタリアでは、コーヒー豆と一緒に提供されることがあり、それを噛むことでよりサンブーカの風味が広がるとのこと。
ちなみに、サンブーカで最も有名なブランドはモリナリ製です。
チナール
イタリア産のワインベースのリキュールがチナールです。
地中海地方原産の多年草として知られるアーティチョークを主原料に、13種類のハーブが使用された、甘さと苦味を感じさせる味わいが特徴とされています。
ほか食後酒と比較してアルコール度数が16度と低めであり、カクテルの材料として使用されることも多い傾向です。
イタリアでは、ロックソーダ割りといった飲み方をされることもあれば、ストレートでそのまま食後酒、食前酒として飲まれています。
非常に飲みやすいことから、食後酒初心者の方にもおすすめしたい1本です。
ストレガ
イタリアのカンパーニア州ベネヴェント生まれのリキュールが、ストレガです。
このストレガはイタリア語で、「魔女」を意味していることから、英語圏では「ウィッチ(Witch)」などとも呼ばれています。
サフラン由来の黄色い液体が特徴的で、シナモン、フィレンツェ・アイリスなど、さまざまなハーブが原料となっているため風味も複雑です。
ストレガの製造方法や詳しい原料は公開されていない部分が多いものの、40%がエタノールで、ほか砂糖や天然香料などで構成されていることは発表されています。
イタリアでは、そのままストレートで飲まれるだけでなく、製菓用にも利用されているようです。
ベルモット
日本でも馴染みのあるフレーバードワインが、ベルモットです。
ベルモットはフランスでもよく飲まれているフレーバードワインですが、じつは起源的に「イタリア=甘口ベルモット」、「フランス=辛口ベルモット」といった形で分けられています。
辛口は食前酒、甘口が食後酒として親しまれている傾向です。
白ワインをベースにニガヨモギなどのハーブやスパイスを利用してつくられていますが、甘口タイプはやや褐色系でハーブの香りが強いのが特徴でしょう。
イタリアのピエモンテ州で主に作られていたこともあり、イタリアン・ベルモットとも呼ばれます。
おすすめのイタリア食後酒
上記で紹介した食後酒だけでなく、イタリアには数多くの食後酒が存在しています。
食後酒は日本ではあまり馴染みがありませんが、食事の後、ワインなどで気分が良くなっているところのシメとして食後酒を注文される方も少なくないようです。 レストランでお酒をしっかり楽しんだ後、バーなどでカクテルを飲まれる方も多いように、日本人にも食後酒は馴染むはずです。
ここからは、おすすめのイタリア産食後酒を紹介していきます。 ぜひ、お店のリストに加えてみてはいかがでしょうか。
Nonino Amaro Nonino ノニーノ アマーロ ノニーノ
イタリア国内でも大変有名なアマーロの生産者ノニーノがつくる、「Nonino Amaro Nonino」。
家族にのみ伝えられてきた秘伝のレシピを守り続けており、自然由来の原材料を使用したヴィーガンフレンドリーなアマーロとしても知られています。
エキゾチックさを感じられる複雑な香りに甘さと苦さの絶妙なバランス、余韻に残るリコリスやココアのニュアンスが特徴です。
食後、室温のアマーロをストレートでお楽しみください。
Mammamia! Limoncello マンマミーア リモンチェッロ
愛らしいフォルムのボトルが目を引く、マンマミーアのオーガニックリモンチェッロ「Mammamia! Limoncello」。
プーリア産の「Femminello del Gargano IGP」という、イタリアでも一番古いレモンを原料につくられた特別なリモンチェッロです。
花のやわらかな香りからレモンのジャムの甘やかさを感じさせる香り。
フレッシュな皮のほろ苦さ、みずみずしい果肉感が楽しめる極上の1本となっています。
Carpano Antica Formula カルパノ アンティカ フォーミュラ
1786年に考案されたという、プレミアムベルモット「Carpano Antica Formula」。
イタリアの優良産地の白ワインを主原料に、世界各地から集められたバニラ、サフラン、ニガヨモギなどを原料に使用する贅沢極まる1本です。
食後酒としてストレートやロックで楽しむことで、甘みと苦みの複雑で繊細なハーモニーを堪能できます。
ほか、カクテルベースとしても実力を発揮するなど、使える幅の広いベルモットです。
イタリアの食後酒で充実の時間を演出
食後酒と一口にいってもその種類は無限大です。
普段の食事に食後酒を加えるだけで、食の楽しみが一気に幅広くなることは間違いありません。