亀屋食品・営業鈴木のKBIRR社訪問レポート!


亀屋食品・営業の鈴木です。いつもありがとうございます。

7月にナポリの「KBIRR(ケービール)社と「レストランCasa KBIRRを訪問、見学させて頂きましたのでご報告いたします。



カンパーニャ州ナポリのとあるビアホールに集まった3人から始まったKBIRR(ケービール)社。

CEOのファビオ・ディット氏はナポリの歴史的な背景をコンセプトにイタリア内で400社以上あるビール醸造所の中でナポリ初、そして唯一のクラフトビールを醸造しています。


【クラフトビールとは?】

小さい規模の醸造所で職人技(クラフトマンシップ)によって作られるビールという規定があり、年間最低60キロリットルから最高2000キロリットルと定められています。

この基準はクラフトビールの本場であるアメリカのブルワーズアソシエーションが定めたものを基準としており①小規模である②大手企業から独立している③伝統的である、ということが大切です。


【工場内に潜入!】

ナポリ郊外の工場地帯に醸造所を構えており、ロゴ入りの立派な門をくぐり施設内に入ります。


醸造の管理はスマートフォン1つで確認できる最先端の設備を用いています。醸造責任者のアキーレ氏に案内して頂きました。床やタンク裏、ラベリングのレーンが従業員の手できれいに磨かれています。従業員数は5人で年間1000キロリットルを醸造しているそうです。現在、タンクの増設中で当初、今年の9月に完成予定でしたが延期になっています。コンテナ不足、コロナの影響による流通会社のスタッフ不足等の影響で物資の供給が遅れ工事が中断してしまったとのことです。



【KBIRR社の情熱・こだわり】


商品ラベルに描かれているイラストはナポリを代表するアーティストによるものです。PullicenHell(プリチェンヘル)に描かれているプルチネッラはナポリ出身のパスクアーレ・マンツォ氏によるもので、「自分はプルチネッラにどことなく似ている」と思いはじめプルチネッラの絵画や、人形を制作するようになりました。またNATAVOTA(ナタヴォタ)というビールに描かれているイラストはアレッサンドロ・フラミニオ氏によるものでサン(聖)ジェンナーロを題材にしています。(サンジェンナーロの奇蹟)


(左)アレッサンドロ氏・(右)パスクァーレ氏


KBIRR社のビールは3種類の水・数十種類のホップ、そして100種類を超えるモルトから醸造されます。ビールにとって水がとても大切で、使用されるスロヴェニア産の水はマグネシウム等のミネラル分が多く含まれ味わいのベースとなります。全てのビールが無殺菌、無濾過で醸造されるのですがこの時に重要なのがガス圧とのこと。出荷後に瓶内で酵母が再活動する可能性が高く、頻繁にガス圧のチェックを行います。タンク内の上部、下部でも味わいや成分が異なる場合があるためタンク内全てを瓶詰めできるわけでわけではなく10〜20%は廃棄しています。将来的にはこれらの廃棄物も同社の別のオリジナル商品にできないか考えているところだそうです。



【KBIRR社の成り立ち】

KBIRR社は2016年に創設され今年で6年目。創設翌年の2017年にビールの商品化に成功しました。

醸造責任者のアキーレ氏は元々大学を出て建物の設計士をしていました。その後ビール好きが高じてベルギー、ドイツ、スイス等でビール造りを経験しナポリのビアホールで働いていました。そのビアホールの常連だった当時酒屋だったファビオ氏、当時ピッツァアカデミーのマネージャーだったルイジ氏と共にKBIRR社を立ち上げたそうです。

醸造責任者アキーレ氏


CEOのファビオ氏からもお話を伺いました。KBIRRのKはナポリ弁でクッと発音し「ワオ!」という意味で、KBIRRで「このビールはなんて上手いんだ!」ということを表現しています。ファビオ氏は高校卒業後、19歳でLoco for Drinkという高級思考のビールやリキュール類の卸会社を立ち上げ、30年以上たった今KBIRR社を立ち上げました。その7年前のビアホールでの出来事は自分が生まれ育った街で最高のビール会社を作りたいという思いがかなった瞬間だと仰っていました。


コロナウィルスや紛争の影響で原料の高騰があるがまだ値上げはしない、5億円以上の設備投資したが今の私達はまだそのステップではなく、より多くの人に自分たちの作るビールの素晴らしさ、ナポリの情熱を伝えたいと仰っていました。

現在、タンクの増設中で当初、今年の9月に完成予定でしたが延期になっています。その背景には物資の供給が遅れ、工事が進んでいないとのことでした。


【レストラン Casa KBIRRへ】


ファビオ氏はKBIRR社のビールを全て味わうことのできるビアバー兼レストランも運営しています。ビールは全て生樽でサービスして頂けます。

テラス席10席、店内20席のアートが飾られた今風な店内。



料理はリコッタチーズ、コロッケ、アジのフリット、アジのたたき、タコとフリセッレのカルパッチョ、エビのブルスケッタ、ムール貝のビール蒸し、ビール蒸しのスープ浸しに浸したフリセッレ、小さいストラチャテッラのピッツァフリッタ、クロッケ2種、パルミジャーノレッジャーノ入りジャガイモベースのパスタミスタ、ドルチェはババ、チョコとナッツでコーティングしたリコッタのケーキ、ヴェスビオ火山を模したトマトベースソースのマスカルポーネのケーキ、最後にヴェスヴィウスのジントニックでした。


ドリンクはKBIRR社のナタヴォタ(ラガータイプ)とクオーレディナポリ(ぺールエールタイプ)を頂きました。ムール貝のビール蒸しにはこのクーレディナポリが使用されています。



【まとめ】



現在の日本でもそうですがイタリア国内でもクラフトビールの需要はとても高まっており新進気鋭のブリュワリーの話もよく聞きます。

フード無しでビールタップのみが置かれたバーや、ビールのラインナップだけで100種類以上のピッツェリアがあるなど今後もその需要は伸び続けて行くのだろうと感じました。


そしてKBIRR社ですが、現時点(2022年8月上旬)で在庫が完売する程の高評価を得ています。(弊社在庫は確保しておりますのでご安心ください)


ナポリでピッツァイオーロの方々ともお話する機会があったのですが、「KBIRR社のコンセプトはラベルにもあるようにナポリの歴史や文化を全面に押し出していてわかりやすくて情熱を感じ興味が湧く。飲食店の私達もそうだが来店されるお客様にも美味しく楽しませることができると思う。味わいもそれぞれはっきりしており飲食店でも様々なシーンで使い分けできるだろう」とのことでした。



皆様、今後ともKBIRR社PullicenHellをよろしくお願い致します。

ご注文をお待ちしております!


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